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自分らしさの弊害? 自滅する志望理由例

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ここ10年の面接、学生の気になる志望理由の答え方があります。

「御社の●●な仕事や、●●の事業に興味を持った」ではなく、「私はもともと、●●な人間である。そして御社にはそれにぴったりな仕事や事業がある」という答え方です。「自分らしさ」を大事にするがゆえの弊害なのでしょうか? 自滅する志望理由例を紹介します。


ツッコミどころ満載!

この志望動機を聞いてどう思いますか? 自分らしさにとらわれてしまった悪い例です。

「私は大家族で育ったせいか、大勢でいるのが好きです。また、人と接することが好きで、相手に自分のしたことで反応をもらえたりすると、とても嬉しくなります。そう考えると、御社の販売の仕事は私の志向にぴったりです。だから応募しました」

と答えました。すると、面接官はこう突っ込みます。

「あなたの興味があるのは販売の仕事ですよね。そうしたら同業のA社にもその仕事はある。なぜ当社なんですか」
「もしそれが最初の配属や、異動などでできなくなったらどうするのですか」
「当社の仕事は確かにあなたが言っている側面もあるが、全く逆の面もあるのですが、それはできるのですか」

このツッコミには、答えれば答えるほど、「その会社に絶対に入る理由」がなくなってくるのです。確かに志望に至った思考の順序はそうかもしれませんが、面接でそこを聞いているのではありません。

恋愛にたとえると?

「私は脱いだ服を片付けることが、小さい頃からずっと苦手だった。でも、いつも部屋は綺麗にしておきたいし、大事な服がシワになるのが嫌なので、片付けたいとも思っている。また朝起きるのは、よく寝たから目覚めるのではなく、お腹がすいたから目覚めるのだ。だから起きた瞬間に朝ごはんを食べたい。そんな生活をしていきたいと思った時に、あなたはぴったり適任だ。だからお付き合いしたい」

と話し、口説いているのと同じです。これを聞いた相手はどう思うでしょうか。「私はこういう人間だから、御社にした」と志望理由を話すのは、究極をいえば「私の社会人人生にとって、御社は都合がいい」と伝えてしまっているのです。

だから、「え? 当社じゃなくてもよくない?」とツッコミたくなるのも当然なのです。

話す順序が大切

「その会社に魅力的だと思った仕事、事業、風土・文化があり、それがいいと思った」
このような順序で考えて話さないと、せっかく集めた情報や分析も無駄になってしまいます。

就活でありがちな悪い志望動機です。ご注意下さい。

「リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話の記事」の詳細を調べる


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